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糖質の少ない甘味料は、ダイエットしている人の強い味方♪
ただし、糖質が少ない甘味料なら、
どれを選んでも同じというわけではありません!
中には、低カロリーでも血糖値が上がるものや、
人工的に作られたもの、天然由来のものがあり、選ぶには注意が必要。
もし、カロリーがゼロで血糖値も上がらず、
インスリンも分泌されないなら、まさに魔法のような甘味料!
でも、そんな糖質が少ない甘味料って、
食べ過ぎても本当に体に影響はないのでしょうか?
この記事では、そんな糖質の少ない甘味料について、
私が不思議に思って調べたことなどをまとめています^^
糖質の少ない甘味料は何がある?
糖質が少ない、血糖値を上げないとされる甘味料の多くは、
砂糖の代わりに人工的に作られた糖になります。
どれもカタカナの名称のものばかりなので、
私のようにカタカナが苦手な人は、
ちょっと混乱するかもしれませんが、順番に説明していきますね^^
合成甘味料と糖アルコール
まず、人工甘味料というのは、大きく2つに分類できて、
その2つというのが、合成甘味料と糖アルコール。
合成甘味料は、読んで字のごとく、
自然には存在しない甘味成分を人工的に加工して作ったもの。
よく知られた名称で言うと、
アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなど。
糖アルコールは、自然に存在する甘味成分を人工的に作ったもの。
エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、ソルビートなどが、
一般的にはよく知られています。
この2つを比べると、自然に存在するという糖アルコールのほうが、
なんとなく体に良さそうな気がしますよね(*^^*)
ところが、糖アルコールを摂ると、
血糖値は上昇してしまうんです(^_^;)
でも、エリスリトールだけが例外って聞いたよ?
そのとおり!
ネコたーずは詳しいね^^
実は、糖アルコールの中でも例外的に、
エリスリトールは血糖値が上がらないとされているので、
いろいろと注目されているんです^^
エリスリトールについては、こちらの記事でも詳しく解説しています♪
そのため、糖アルコールより、
血糖値を上げない合成甘味料のほうがダイエット食品向きと考えられて、
現在でもたくさんの食品に合成甘味料が使用されています(^_^;)
もちろん、通販でも店頭でも購入しやすい甘味料なので、
家庭でも砂糖の代わりに重宝しますよ。
ただ、エリスリトールには1つだけ欠点があって、
甘みが砂糖の7割程度しかないため、使用量がかさみ、
どうしてもコスパが悪くなってしまうんですよね・・・。
日本で認められている人工甘味料は5種類
日本とアメリカで認可されている合成甘味料は、下記の5種類。
サッカリン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム。
どれも科学的に作り出され、ドリンクやデザートなどに使用されているので、
いくつかの名称を聞いたことがあるという人も多いと思います。
さらにもう少し、合成甘味料をひとつひとつ詳しく見ていきましょう^^
合成甘味料の名称 | 特徴 | 注意点 |
サッカリン | 世界で最初に作られた人工甘味料。 砂糖(ショ糖)の200~750倍の甘み。 | 弱い発癌性があるとされ、一時使用禁止になったことがある。ゼロカロリーダイエット炭酸飲料に以前は多く使用されるが、現在の使用は減り、漬物、ガム、練り製品、歯磨き粉にはまだ使用されている。 |
スクラロース | 砂糖(ショ糖)の約600倍の甘み。 カロリーゼロで血糖値を上げず、虫歯にもなりにくい。 他の高甘味度の甘味料と違い、苦味や渋味がほぼ無い。 | 日本では食品添加物。 |
アスパルテーム | 普及率は世界一の甘味料。 砂糖(ショ糖)の約200倍の甘み。 | アスパルテームは、L-フェニルアラニン化合物と表記される場合あり。フェニルケトン尿症の人は、L-フェニルアラニン化合物を体内で代謝できず注意が必要。 アスパルテームの代謝で産生されるメタノールには毒性があるが、ごく微量で問題ないとされる。 日本ではアミノ酸由来の食品添加物。 |
アセスルファムK | 砂糖(ショ糖)の100~200倍の甘み。 Kはカリウムの意。 他の甘味料との併用はさらに甘みが増すが、虫歯にはなりにくい。 | すっきりした味だが、後味が不自然と感じることもある。 日本では食品添加物。 |
ネオテーム | 砂糖(ショ糖)の7000~13000倍の甘み。 | 日本ではアミノ酸由来の食品添加物。スクロースに近いが、かすかな甘い後味が長く残る。 ネオテームの代謝で産生されるメタノールには毒性があるが、ごく微量で問題ないとされる。 |
補足として記述しておくと、
よく聞く甘味料である、
ステビアやカンゾウ(グリチルリチン)は
天然甘味料の部類になります。
ステビアは、キク科の植物から抽出され、
砂糖(ショ糖)の300~450倍の甘みがある成分。
カンゾウは、その根に含まれるグリチルリチンという成分から抽出され、
砂糖(ショ糖)の150~200倍の甘みがあります。
低糖質の人工甘味料の人体への影響
合成甘味料については、先に挙げたとおりですが、
どれも砂糖(ショ糖)の何百倍もの甘みがあるので、
使用量も少量ですみます(*^^*)
つまり、使用する量が少ないので、カロリーも当然少なくなり、
カロリーゼロをはじめとして、糖質ゼロ、糖質オフが謳えることになりますね。
販売側にもメリットが大きいので、
必然的にたくさん販売されています・・・。
では、そんな科学的に作り出された人工甘味料は、
本当に人体に影響はないのでしょうか?
やはり、人工的に作られた甘味料なので、
厚生労働省によって摂取制限を課されているものも!
安全とは謳っておきながら、問題は残っているのでは?
と疑ってしまいますよね。
特に、日本でアスパルテームは、
パルスイートという商品名でも販売されており、
少量でも十分甘いため、カロリーもほどんど無視できる程度で重宝します。
しかし、アスパルテームについては、世界が安全性を認めているとはいえ、
現在でも安全性や危険性について、議論が繰り返されている人工甘味料ひとつ。
カロリーゼロでも、習慣的に摂りすぎるのは、
注意が必要なんじゃないかな~。
それに、舌が甘いと感じているのにもかかわらず、
血糖値が上がらないということは、
脳が混乱をきたして、その後の食物行動に影響が出ると言う考え方も!
>>>人工甘味料と糖代謝について(独立行政法人農畜産業振興機構)
そのせいで、血糖コントロールに悪影響を与えかねず、
結果的に肥満傾向になると提唱する医師もいるので、
習慣的な多量の摂取はやはり避けるべきだと思います。
果糖ブドウ糖液糖のリスク
市販の食品によく使われている、果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖は、
異性化糖とも呼ばれ、低カロリー甘味料ではないのですが、
あまりにも多用されているので、少しだけ調べたことをまとめてみました。
私が調べたあとで、果糖という名称から体に良さそうと勘違いする人がいる、
そんな内容の書籍を読み、私の頭にとんでもない衝撃が走りましたよ(~_~;)
果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖は、
なるべくなら摂らないほうがよい成分ですから、
もし勘違いしていたという人は、今後注意してくださいね。
果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は、
現在はとうもろこしを原料に作られている甘味料ですが、
以前は、余剰になったさつまいもの使い道として生産が開始。
そのため、砂糖よりも安価で工業的に扱いやすく、保存できる点がメリットで、
生産者にも使用者にとっても、利用するほうが好都合だったんですね・・・。
ただ、実際に口にする消費者には何もメリットはありません。
砂糖と比べて、果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は、
血糖値を急上昇させやすいという特徴があり、
その糖化リスクはなんと10倍以上!
摂取量によっては糖尿病などの生活習慣病、
心臓病のリスクが高まるという研究報告もあり、
今まで気にしてこなかった人は、あらゆる食品に入っていますので、
なるべく量を減らすように心がけてみてください。
天然由来の甘味料入りのスイーツはおすすめ
糖質制限中に、どうしてもスイーツや甘いものが食べたくなったら、
天然由来の甘味料である羅漢果か、
エリスリトールを使ったデザートにするのが無難。
おすすめは、ラカントSという甘味料で、
羅漢果という植物から抽出されたエキスと
糖アルコールであるエリスリトールから作られています(*^^*)
羅漢果とエリスリトールのメリットとデメリット
これらは、摂取しても血糖値が上がらないことが実証されており、
ほかの人工甘味料のように、摂取制限もありませんので、
現時点で砂糖の代わりに使用できる、安全な甘味料なんですね。
せっかく糖質制限を始めても、我慢ばかりして、ある日突然爆発。
それで、糖質制限をやめてしまうなんて、今までの努力がもったいない!
なので、私もラカントかエリスリトールに頼るのはいいと思います^^
しかし、やはり糖質制限を続ける以上、
ある程度は甘いものを摂らないように、努力をする必要はありますね。
なぜかというと、たとえ血糖値が上がらなくても、
舌が甘さを感じれば、砂糖の記憶が蘇るので、
糖質依存からなかなか抜け出すことができません。
だから、甘いものが欲しくなって、
食べるのをやめられないんだね~(^_^;)
つまり、結果的に糖質制限で苦しむことになるんです!
これらは、どうしても甘いものが欲しいと感じたときだけ使って、
なるべく使わないことに慣れるよう、加減して活用するのがおすすめですよ。
カロリーゼロでも痩せないカラクリとは?
カロリーゼロなのに甘いのはなぜ?とか、
糖質オフは糖類ゼロとはどう違うのなど、
糖質や糖類と甘みに疑問を感じたこと、
誰でも一度くらいはありますよね(´-`).。oO
ゼロ・ノン・レス・無の意味とは?
最初に説明しておくと、
〇〇ゼロ、ノン〇〇、〇〇レス、無○、というような、
商品パッケージでよく見かける言葉は、
実は全く無いという意味ではないのです!
まず、この事実を知らないと、非常に頭が混乱しますし、
商品の名前で騙されてしまうことがあるかもしれません(・.・;)
ではなぜ、のような矛盾が起きるかというと、
食品表示の基準に検出限界値という考え方があり、
100g、100mlあたりの糖質や糖類が0.5g以下の場合、
〇〇ゼロ、ノン〇〇、〇〇レス、無○、と表示してよいと認められているから。
また、糖質ゼロについては、糖を何も含んでないという意味で、
糖類ゼロというのは、砂糖を使っていないという意味なんです。
カンのいい人なら、いろいろ見えてきますよね・・・。
甘味料がゼロの表示は要注意
つまり、糖類ゼロという表示は、
砂糖は使用していないけど、
実は別の糖分は使っていますよ、
でもゼロ表示はOKですよねーという商品。
糖類ゼロについては、カロリーがゼロでないなんてこともあったり!
ブラックコーヒーなら無糖だといい気になって、
私のように1日6杯以上飲んでいたら、
1日で10g程度の糖質を知らないうちに、
摂ってしまっているかもしれません٩(๑`^´๑)۶
そんなことにならないように、ゼロという表示には注意して、
今後は商品表示も見ながら、中身で賢く商品を選ぶようにしたいですね^^