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ハンバーグにパン粉といえば、
ひき肉の次にレシピに載っているくらい定番の材料かもしれません。
そんな子どもから大人までみんなが大好きなハンバーグですが、
そのハンバーグをパン粉なしで作るのって、実は意外と難しいんです(^_^;)
最近では、つなぎなしのビーフ100%という、
肉の食感を楽しむハンバーグのレシピも人気ですが、
やっぱりハンバーグはふんわりと柔らかくてジューシーじゃないと!
そんな、思いで完成させたパン粉なしの低糖質なハンバーグです^^
思いっきり食べたいという人は、特大サイズで作って焼いて、
思う存分かぶりついてくださいね♫
ハンバーグをパン粉なしで作るとどうなる?
まず、ハンバーグをパン粉なしで作るとどうなるのかというと、
ちょっと固めで肉々しいハンバーグが完成します^^
そんなダイナミックなハンバーグも、たまには新鮮かもしれませんが、
やっぱり、ハンバーグは柔らかくなくっちゃ!という人は多いはず。
でも、つなぎになるパン粉や玉ねぎなどを入れないと、
なかなかふんわりしなくて、低糖質にこだわるとレシピは難しい(・_・;)
それでも試行錯誤の末に、なんとか納得できるレシピが完成したので、
低糖質なハンバーグが気になる方は、ぜひお試しください。
低糖質のハンバーグの材料
糖質制限中で、ハンバーグの食感が肉々しい方が好きな人は、
あらびきの牛ひき肉を使うのがおすすめ。
でも、私のようにふんわり柔らか食感のハンバーグが好きな人は、
豚ひき肉の割合を多くするのがポイント。
一般的に合いびき肉の割合は、牛7:豚3が多いので、
牛6:豚4くらいにしてみると柔らかくなります。
つまり、柔らかさを求める人は豚肉多めがいいですね。
ひき肉200gで2個のハンバークを想定していますが、
大きく焼いて1つのハンバーグにしてもかまいませんよ(^_^)
◆玉ねぎ・・・・・1/4個(30g程度)
◆雪塩・・・・・小さじ1+1/2
◆ナツメグ・・・・・小さじ1/4 あればオレガノを少し加えても
◆コショウ・・・・・ひと振り
◆マヨネーズ・・・・・小さじ1
◆味噌・・・・・小さじ1/3
◆卵・・・・・1個
◆木綿豆腐・・・・・50g
◆おからパウダー・・・・・小さじ2
ハンバーグにとって、塩の割合は意外と重要。
ひき肉の量に対して1%程度を目安にするので、
ひき肉が200gなら、塩は1.6g〜2g程度は入れてくださいね。
塩は小さじ1で約2g程度なのですが、
雪塩は通常の塩と同じ塩辛さにするには、3倍の量が必要とも聞くので、
ちょっと多めに使わないと、味が薄いと感じることも。
なので、雪塩の量は様子をみて加減してみてください。
好みもありますが、ナツメグのほかオレガノを入れると
ややステーキっぽく仕上がるかも。
オレガノを入れるは、糖質制限を始める前にハマっていた、
ロッテリアの人気商品『絶品チーズバーガー』のパテに寄せたくて。
今でも毎月29日になると、肉の日のロッテリアがちょっと気になったりします(^_^;)
パン粉なしハンバーグの作り方
パン粉なしハンバーグは柔らか食感のため、
タネも柔らかめでちょっと扱いづらいかも(・_・;)
まず、ひき肉はよくこねてほしいのですが、
肉の油脂分を溶け出させないように低温に保つ事も重要。
なので、手を冷たく冷やしながらこねたり、
氷を当てながらなるべく手早くこねるのがコツ!
どうしても形成しにくいときは、冷凍庫にちょっとだけ入れて、
冷やし固めてたから整形すると扱いやすくなりますよ。
2.ひき肉をボウルに入れ、雪塩を入れひたすらこねる
3.ひき肉がしっかり毛羽立ってきたら、ナツメグとコショウ、玉ねぎのみじん切りと
マヨネーズ、味噌、卵、木綿豆腐、おからパウダーを加えてさらにこねる
4.タネができたら、冷蔵庫で30程度寝かせる(15分でもあれば休ませたほうがよい)
5.冷蔵庫から取り出して、2等分してハンバーグの形に形成する
6.熱したフライパンにハンバーグを入れ、強めの中火で表面を黒く焦がさない程度に焼く
テフロン加工のフライパンで焼けば、オリーブオイルなども不要。
7.表面にこんがりや黄色がついたら、裏返して少し焼き弱火にして蓋をする
8.肉汁が透明に透き通っていたら、中まで火が通っている目安になるので出来上がり♪
このハンバーグは、マヨネーズと味噌を隠し味で入れるので、
すでに下味はしっかりついています!
ソース類はどうしても高糖質になりがちなので、
ソースがなくても十分美味しいレシピにしたつもりです。
どうしてもソースがないと物足りないという人は、
お好みのソースを控えめにかけてもよいと思いますが、
糖質量も増え、より美味く感じるのでついつい食べ過ぎる傾向も(^_^;)
調味料については、別の記事で詳しく説明していますので、
そちらも合わせてご覧ください。
>>>糖質制限は調味料にも注意!一覧にまとめて驚く糖質量の勘違い
焼き方は通常のハンバーグと同じで、表面をやや強火で焼きますが、
焦げ目が付きすぎるのはあまり体に良くないので、
ある程度の焼色にとどめましょう。
焦げ目を避ける理由ですが、焦げはAGE(終末糖化産物)といわれ、
体の老化を早めたりする老化物質のひとつ。
実は、焦げはアンチエイジングの大敵なんです!
ハンバーグにつなぎはなぜ必要?
ハンバーグにパン粉を入れるのは、通常のレシピの基本ですが、
なぜパン粉を入れるか考えたことありますか?
低糖質ハンバークのレシピを考案中に、
ハンバーグにパン粉がを入れる理由について調べてみました。
つなぎの役割
ハンバーグにつなぎを入れるのは、いくつか理由があります。
まず、ひとつは水分の蒸発を防いでジューシーに焼き上げるため。
なので、パン粉のようなものを入れると水分を吸収して、
たとえ焼いても肉汁などの水分を閉じ込めておいてくれるんです(*^^*)
また、ひき肉同士をくっつける接着剤のような役割もあって、
ハンバーグを焼いたときに崩れにくなるメリットも。
ひき肉は加熱すると分離しやすいので、
つなぎを入れることでひき肉同士にまとまり感が出ます。
ふっくらと柔らかいハンバーグに仕上げるには、
やはりつなぎにかなりポイントがあったんですね。
パン粉以外のつなぎ
つなぎの代わりになるものは、パン粉以外にも意外とたくさんあるのですが、
糖質制限の観点からピックアップすると、かなり絞られてしまいます。
参考程度ですが、糖質制限を無視して考えると、
パン粉以外に高野豆腐やお麩を細かくして入れたり、
小麦粉や片栗粉もつなぎとして使えますね。
ハンバーグが割れる原因は?
ハンバーグがうまく焼けず、ボロボロに崩れてしまうという人は、
タネであるひき肉のこね方が不足しているのかも。
ひき肉をどのくらいこねるかの目安は、
白っぽくひき肉が毛羽立つまで、冷やしながらこねること!
また、最初から材料をすべて入れてこねたりせず、
まずは肉と塩だけでこねる方が粘り気が出やすいですよ。
あとは、つなぎの量が少なすぎたり多すぎたり、
かさまし食材(きのこや野菜)や卵や牛乳などの水分の入れ過ぎの可能性も。
それから、焼く前には空気抜きをしますが、
これがうまくできてないのも割れの原因になります。
ハンバーグが割れたり崩れたりする原因は、
このようにいろいろありますが、一番多いのはタネのこね不足!
どうしても割れやすいという人は、ひき肉と塩だけいれて、
まずはひき肉をいつもの2倍はこねてみてください。
ちなみに、料理人の私の父親がハンバーグを作っている姿を思い出すと、
ひき肉を冷やしながら手際よくこねて、
白くもったりしたタネをこしらえてましたね( ゚д゚)ハッ!
玉ねぎは炒める・生・すりおろす、どう違う?
このレシピでは、玉ねぎをすりおろして加えていますが、
玉ねぎってみじん切りにして炒めて入れるのが基本!
と思いこんでいる人も多いかもしれません。
玉ねぎは炒めずに生のまま入れてもいいですし、
もちろんすりおろしていれても大丈夫(ー_ー)!!
今回は、すりおろして投入していますが、
すりおろせばみじん切りにして炒めなくてもいいので手間が省けてラク♪
しかも、タネに水分が多く加わるので焼き上がりが柔らかになります。
生のみじん切りだと、さっぱりした味になってくれますが、
細かくみじん切りにしないと、ハンバーグが崩れやすくなるのが難点。
また、炒めた玉ねぎを入れると、
炒めた際のコクや香りがプラスされるので、
味に深みが出て美味しく仕上がるのがメリット(*^^*)
また、炒めることで程度に水分が抜けているので、
焼き崩れることが防げますよ。
ハンバーグの歴史【おまけ】
そもそも海外では、日本のようなハンバーグは存在せず、
ハンバーグといえば、パン粉なしのハンバーグステーキ(ハンバーガーのビーフパテ)のこと。
バーベキューなどでは、ひき肉に塩とスパイスをまぶして丸めて焼くだけで、
あとはバンズに挟んでハンバーガーにして食べるのが一般的。
また、ハンバーグの発祥地はドイツの港町ハンブルクと言われていて、
18世紀頃に労働者に人気のあったタルタルステーキが起源なんだとか。
なので、つなぎを入れる柔らか食感のハンバーグは、
日本独自の文化ということになりますね。
ハンバーグの歴史などは、日本ハンバーグ協会にも記載がありますので、
そちらもご覧になられると面白いかもしれません。
ご参考までにどうぞ(*^^*)