スポンサーリンク

アトキンス・ダイエットのやり方は?

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

アトキンス・ダイエットって何?

アトキンス・ダイエットのやり方は、
炭水化物の摂取量を1日20g以内に制限して、
タンパク質や脂肪が豊富な食材を積極的に食べる食事療法。

もともと、アトキンス・ダイエットのやり方は、
糖尿病患者の治療食というよりも、
肥満患者のダイエット向けの低炭水化物食として考案され、
1972年の書籍出版前から結果を出していました。

この記事では、糖質制限が歴史のあるダイエット方法だということをふまえて、
アトキンス・ダイエットのやり方や注意点、
現在の糖質制限とどのように違うのか、調べたことをまとめています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

アトキンス・ダイエットとはどんな方法?

アトキンス・ダイエットとは、1970年代にアメリカのロバート・アトキンス医師が
肥満に悩む人や糖尿病患者のダイエット法として提唱した食事療法です。

アトキンス・ダイエットの大ブーム

1972年になると、『アトキンス博士のダイエット・レボリューション』が出版され、
この書籍は、のちにアメリカだけでなく世界中で読まれるようになり、
低炭水化物食ダイエットがなんと大ブームに発展!

1900年代には、すでに炭水化物が肥満をもたらすことが実証されていたんです!

まず、最初にアトキンス医師は、アルフレッド・W・ペニントンが研究し、
従業員に提供していた食事法からヒントを得て、
1972年に書籍を出版して、次のように述べました。

『肥満を惹き起こすのは炭水化物であり、これを制限する代わりに、
肉、魚、卵、ステーキ、バターのような、
タンパク質と脂肪が豊富な食べ物は自由に食べてかまわない。
炭水化物が多いものは可能な限り避けなさい』

この言葉を見ると、この頃からすでに糖質の過剰摂取には、
警笛が鳴らされていたんですね・・・。

実はアメリカでは、この本が出版されてからというもの、
アトキンス・ダイエットは世界中に普及し、
なんと成人の7人のうち1人が実践経験があるという
アンケート結果も得られるほどメジャーなダイエットに成長。

つまり、アトキンス・ダイエットは、
低炭水化物ダイエットやローカーボ・ダイエットともいわれる、
糖質制限の元祖ともいえる食事療法なんですね。

アトキンス・ダイエット以前の低炭水化物ダイエット

しかし、実はアトキンス・ダイエットより100年以上も前から、
イギリスでは、すでに低炭水化物食ダイエット、
つまり糖質制限が実践されていたことって、ご存知ですか?

1863年のイギリスのロンドンでは、
葬儀屋のウィリアム・バンティング氏が、
自身の減量体験を『市民に宛てた肥満に関する書簡』という冊子にして出版。

アトキンス博士よりも早く、糖質制限によるダイエット方法は実践され、
世間に普及していて、糖質制限って実は歴史のあるダイエット方法なんですよ。

アトキンス・ダイエットのやり方と効果は?

アトキンス・ダイエットのやり方は、書籍でも述べられている通り、
炭水化物(糖質)の1日の摂取量を20g以下にして、
減らしてしまったカロリーは、タンパク質と脂肪を増やして食べるようにします。

そうすると、そのうち糖質ではなく脂肪をエネルギー源として利用できるようになり、
常に脂肪が燃焼されるサイクルになって、結果的に減量できるという仕組み。

やり方

アトキンス・ダイエットレベルの糖質制限量だと、
江部先生のスーパー糖質制限やケトジェニック・ダイエットと同じくらいなので、
かなりハードな糖質制限に該当しますね。

だから、主食となるご飯やパン、麺類、芋類などの炭水化物(糖質)を控えて、
タンパク質の豊富な肉類、魚介類、卵、豆類、
乳製品や脂質を積極的に食べるのも糖質制限と同じ。

まず、エネルギー源にする糖質が少なすぎるとからだが判断する糖質量まで抑えて、
糖質以外のエネルギー源となるケトン体も積極的に利用できるようにします。

そうすることで、食欲を無理やり我慢し過ぎず、
脂肪だけを効率よく燃焼するダイエットが方法が、
アトキンス・ダイエットのやり方なんですね。

ケトン体をエネルギー源として利用するには?

では、ケトン体を利用する過程についてですが、
ここで詳しく説明しようとすると、
かなり専門的な分野になって用語も難しいので、
ごく簡単に概要だけをお話しておきます^^

ケトン体をエネルギー源として利用するには、
通常のからだのエネルギー源を、
糖代謝から脂質代謝に転換させるのが第1ステップ。

糖代謝から脂質代謝に転換させるためには、
糖代謝の回路以外に脂質代謝の回路も利用できるようにする必要があるので、
そのために、まず糖質を控えてからだの中の糖質を枯渇させます。

その後、肝臓で生成されたエネルギーをケトン体に変換して、
代替エネルギーとして利用できるように誘導していくのです。

では、どのくらいでケトン体が利用できるようになるかと言うと、
1日の糖質摂取量を20g以下にして生活し始めて、
通常はおよそ2週間くらいとのこと。

個人差はありますが、たいていの人が2週間程度で
ケトン体代謝に転換できるようになるので、
そこまでは糖質制限がキツくても
なんとか自分を励まして頑張ってみると道は開けるはず!

ケトン体代謝が機能しはじめたら、
その後は1日の糖質の摂取量を40g~50g程度に増やしてもOKで、
とにかく最初の2週間を乗り切ることが、最も難関で重要ですね。

効果的に痩せる方法

それでも、ケトン体が出てないとか、痩せにくいなと感じる時は、
MCTオイルなどの良質な脂質の摂取を増やして、ケトン代謝を補助するのもオススメ。

すると、そのうちエネルギー効率の良いケトン体を
代替えエネルギーとして利用できるようになるので、
いつの間にか糖質がなくても、ほかのエネルキーで体が賄えるようになるんです。

なので、糖質を食べなくてもだんだん平気になって、
血糖値の変動も減るので、お腹が減りにくくなりますね♪

それに、糖質によるエネルギー不足が起これば、
エネルギーを補うため、脂肪組織の中性脂肪が燃焼されるように!

これが、ケトジェニック・ダイエットやスーパー糖質制限で、
ケトン体を利用して痩せていく仕組みで、
ケトン体代謝に転換さえできれば、
脂肪もどんどん燃えていく代謝サイクルに入れますよ^^

スポンサーリンク

アトキンス・ダイエットの効果はカロリー制限よりスゴイ?

糖質制限とカロリー制限を比較するにあたって、
わかりやすく面白い実験結果があるのでご紹介します。

『A TO Z減量研究』で実証済み

スタンフォード大学のクリストファー・D・ガードナー博士は、
肉や脂肪が豊富な食事に危険性がないか調べるために、
2003年から2005年にかけて、『A TO Z減量研究』と題した研究を開始。

>>>A TO Z減量研究の詳しい概要

被験者に肥満の女性を集めて、
4つの食事法を無作為に割り振って比較していました。

すると、アトキンス・ダイエットを実践した女性たちは、
体重や中性脂肪が大幅に減少し、血圧も低下していったのです。

そればかりか、HDLコレステロール値(善玉)が増加して、
LDLコレステロール値(悪玉)はわずかに増加するも、
総コレステロール値にはほとんど変化がないという結果に!

また、アトキンス・ダイエット実践者は、心臓発作を起こす危険性も大幅に低下して、
結果的に4つの食事療法のうち、一番大きく体重を減らすことができたのです。

しかも、アトキンス・ダイエットを実践していた女性たちは、
肉や魚を食べたいだけ食べて、動物性脂肪もたくさん食べるように指導され、
食事には我慢が少なかったと想像されます。

にもかかわらず、摂取カロリーと脂肪の摂取を減らす、
いわゆるカロリー制限する食事法を実践していた女性たちと比べても、
なんと大幅に体重減少していたという研究結果が出たんですよ^^

食べて痩せるは昔から可能だった

これは、カロリー神話を長い間信じ込まされてきた女性たちにとっては、
私がそうだったように、ちょっとした衝撃的な話だと思います。

つまり、アトキンス・ダイエットは、空腹感なくも食欲も我慢せずに、
たくさん食べても大幅減量が可能なことを証明したことになりますよね。

食べて痩せることができるなんて、そんなうまい話はないと思ってしましたが、
実はそんなうまい話が、すでに1900年代には存在していたなんて!

カロリー制限よりもストレスなく、食べて痩せるアトキンス・ダイエットは、
ダイエットの敵である食欲と戦わなくても良いので、
世界中で大ブームになったことも納得できる食事法ではないでしょうか。

アトキンス・ダイエットは危険なの?

アトキンス・ダイエットを実践していくと、
からだの中でケトン体が増加するので、危険性を指摘されることがあります。

ケトーシスとケトアシドーシスの違い

体内でケトン体が増えた状態をケトーシス、またはケトアシドーシスといいますが、
この2つは同じようでいて、実は全く異なった症状を意味しているんですね。

まず、ケトーシスというのは、血液中の総ケトン体が、
200μmol/L以上の正常範囲内で増えた状態のこと。

それに比べて、ケトアシドーシスというのは、糖尿病や脱水によって、
総ケトン体が7,000μmol/L以上となってしまい、
脱水症状や意識障害に陥り、最悪な場合は生命に関わる危険な状態になることも。

血液中の総ケトン体の量が多い場合には、単にケトン体の濃度だけでなく、
どのような原因でそのような状態になっているかが重要なんですね。

糖質を摂っていないためにケトーシスになっているのか、
糖質を摂っているのにインスリンが働かずにケトアシドーシスになっているのか、
それを知らなければ、正しい処置ができなくなってしまいます。

アトキンス・ダイエットは危険ではない

自発的な絶食(ファスティング)や糖質制限ダイエットなどで、
ケトーシスになるのは、生理的な現象で起きることがほとんど。

なので、このときのケトーシス状態は、
それほど問題になることは少ないと考えられています。

アトキンス・ダイエットの場合は、
糖質を摂っていないためにケトーシスになっているだけなので、
意図的にケトン体濃度が高くなっている状態といえますよね。

だから、危険性は少なくてダイエットにも有効活用できるんです^^

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事を書いた人
脱糖ダイエットの案内人
はとこ

はじめまして。
料理と読書とダイエットが趣味、はとこと申します(*´ェ`*)

これまで試したダイエットは数知れず。
成功とリバウンドを繰り返し、過去には-18kgを達成するも、のめり込みすぎて摂食障害に・・・。

40代で糖質制限ダイエットに出会い、アレルギー体質が改善♪

現在は痩せるよりも太らないをテーマに試行錯誤の日々を発信中です(^^)/

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
https://dattolife.jp/shikakusyutoku/

はとこをフォローする
【ダイエットの方法】おすすめ
はとこをフォローする
~脱糖ライフ~ 糖質制限ダイエットと体質改善実践記
タイトルとURLをコピーしました